★がん検診について★

「そちらではがん検診ができますか?」との問い合わせを受けることがございます。最近増えてきた印象です。
飼い主様のイメージしている「がん検診」とは、CT撮影をしたり、血液で「がんマーカー」の測定を行うなどを
思い浮かべるかもしれません。
全身の検診目的でのCT撮影は必ずしも推奨されている検査ではありません。第一に動物の動きを抑える為に、原則全身麻酔や鎮静が
必要になります。また全身の場合、X線線量も一般撮影より多くなります。
一方で、動物ではヒトで行われている腫瘍マーカー検査で確立しているものはございません。
したがいまして、一般生化学検査の異常値の組み合わせで腫瘍の存在を疑うか否かが判断されています。
たとえば、ALPやGGTの上昇は肝胆系の腫瘍、Caの上昇はリンパ腫や肛門嚢腺癌、扁平上皮癌などを、低血糖ならインスリノーマを、γグロブリンの
上昇はリンパ・骨髄系の腫瘍を疑います。また、血小板数の増加や貧血などはどの腫瘍であっても発生することがあります。
最近、体内に腫瘍が隠れているかも?を調べる検査ができるようになりました。
近年、各検査会社が血液を用いた「がんスクリーニング」検査を始めました。
ある特定の診断名までは調べられませんが、腫瘍の存在確率をある程度予測することができるとされています。
またその値をモニタリングすることで画像検査や手術時期の目安に使用できるといわれています。
このような検査を「リキッドバイオプシー」と呼んだりします。血液や尿のような「リキッド」を使って調べる検査です。
当院でも「リキッドバイオプシー」を実施しています。
過去の例では、腹部臓器にしこりがみつかり、定期的に超音波検査(エコー)とリキッドバイオプシーを実施し手術を行ったところ、
悪性腫瘍と判明したことああります。幸にも、早期だったため現在もご健在です。
繰り返しになりますが、腫瘍アリ/ナシを白黒つける検査ではありません。あくまでも次のステップへの道しるべの検査と
お考えいただければと思います。
※ 通常の血液採取法とは違う留意点がございますので、ご希望の方は事前にお電話でご確認をお願いいたします
※ 現在、犬のみで実施可能です。(猫ちゃんは現在のところ対象外となっています)
